不眠症を治す方法|睡眠薬には頼らない改善対策なら

不眠症や倦怠感などさまざまな症状を起こす五月病

五月病は環境の変化から起こる精神的な症状で、誰にでも起こる可能性があります。それまでの期間を入学や入社の準備で慌ただしく過ごし、新しい環境に慣れようとがんばっていたのに、少しずつ気力が低下して物事に集中できないようになり、気分の沈み込みが激しい、倦怠感、不眠症といった症状が出てきます。こうした症状はゴールデンウィーク明けに見られることから五月病と呼ばれるようになったのですが、五月病は正式な病名ではなく、その多くが自律神経失調症や適応障害などで、この状態が続くとうつ病を発症することもあります。
日中活動する時に困るのがしっかり睡眠を取れないことです。布団に入ってから寝るまでに時間がかかるのが不眠症の症状ですが、他にも夜中に目が覚める、予定の起床時間よりも早く起きてしまう、睡眠時間はしっかり取っているのに寝た気がしない、などという症状も不眠症になります。五月病で自律神経に変化が起きると、心身をリラックスさせて眠りに導く副交感神経がうまく機能しないことがあり、眠ろうとしても神経の緊張が続いているため眠れなくなります。
五月病からくる不眠症は精神的な面が多く影響しているのですが、少しでもよく眠れるように、寝る前にカフェインを含む飲み物を口にしないようにして、早めに入浴を済ませてから寝る前は明かりをおさえた部屋で静かに過ごすようにすると、眠りに入りやすくなります。好きな音楽を聴いたり、アロマテラピーで良い香りを楽しむなど充実した時間は気分転換の効果もあるので、適度に体をリラックスさせてから布団に入るようにしてください。